BYD テクノロジー
次世代プラットフォーム e-Platform3.0
「BYD ATTO 3」「BYD DOLPHIN」「BYD SEAL」の3モデルには、BYDが独自開発した専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」が
採用されています。
プラットフォームとは、クルマを構成する部品の組み合わせのこと。具体的にはパワートレイン、前後の車軸設計やサスペンション、ステアリングコンポーネントなどが挙げられます。それらを複数の車種で共有できれば、操作感の統一、汎用性の向上、コストの削減といったメリットが得られます。
BYDの e-Platform 3.0 は、そうしたメリットを最大限発揮できるよう、ブレードバッテリーをはじめ、EVにとって重要な構成部品を独自に開発しています。
まず電動パワーユニットは、8つのモジュールをコンパクトに集約した「8 in 1 パワーシステムアッセンブリー」を採用(8つとは、駆動モーター、モーターコントロールユニット、トランスミッション、車両コントロールユニット、バッテリーマネジメントシステム、DC-DCコンバーター、オンボードチャージャ、高圧配電モジュール)。従来に比べてシステム全体の重量を15%、体積を20%削減しました。
また、少ない投入エネルギーで、大きな熱エネルギーを利用できる高効率ヒートポンプシステムを、空調とバッテリーの温度管理システムに
採用しています。
車内の暖房と冷房に使われる空調用ヒートポンプシステムは、-30~60℃の幅広い温度範囲で稼働。これにより冬の航続距離が10%向上しました。そして、その空調で使用される冷媒の気化熱と凝縮熱を利用し、直接バッテリーセルと熱交換(冷却と加熱)を行うメカニズムも採用。これは冷却水を使ったシステムよりも熱効率が高くて、省エネです。
そんな革新的な設計を盛り込んだe-Platform3.0 は、長いホイールベースと広い室内空間を実現。低重心・底床化によりデザインの自由度も上がり、小型車から大型車まで、幅広い車種に対応する柔軟性を獲得しています。
e-Platform3.0はなにが違う?
既存の内燃機関車のプラットフォームは、安全性の面から、安易にEVに流用することはできません。まずバッテリーの安全性確保が大きなハードルとなり、さらにバッテリーの配置とキャビンの空間の両立、バッテリーの搭載容量と重量の最適化といった問題が立ちはだかります。こうした面からもe-Platform3.0の優位性は明らかです。