こんにちは!
東京都新宿区の株式会社ecloreにて、事業部長をやっております、望月と申します。
以前、BYDのe-SUV『BYD ATTO3』に試乗させていただいた私ですが、今回もBYD横浜中央店にて、ATTO3の魅力をお伝えしていく大役を仰せつかりました!
今回深掘りしていくテーマは、EV車の心臓ともいえる、バッテリー性能についてです。
ATTO3のバッテリー性能がどれほどのものなのか、気になっている方はぜひご覧ください!
目次
BYD ATTO3とは?
BYDという会社名を初めて聞いた方のためにも、まずはBYDについて説明していきましょう。
中国の広東省深圳(しんせん)に本社を構えるBYD(比亜迪)は、バッテリーメーカーとして1995年に創業し、2003年から自動車事業に参画しました。
2022年には、アメリカのEV車メーカーである、あのテスラを抑えて世界の電気自動車販売台数1位となり、EV車メーカーとしての躍進を遂げています。
そんなBYDが、日本の乗用車市場に参入する際の急先鋒として投入したモデルこそが、このATTO3。
基本的なスペックは、以下のとおりです。
【BYD ATTO3の基本スペック表】
駆動形式 | FWD |
乗車定員(名) | 5 |
全長/全幅/全高/ホイールベース(mm) | 4,455/1,875/1,615/2,720 |
車両重量(kg) | 1,750 |
モーター出力(kw) | 150 |
最大トルク(N.m) | 310 |
電池容量(kWh) | 58.56 |
航続距離(km) | 470 |
消費税込み販売価格(円) | 440万 |
曽我部さん:
もともとBYDはバッテリーメーカーですから、EV車こそ本領を発揮できる領域なんです。
日本での認知度はまだまだですが、このATTO3の性能を知っていただければ、必ず多くの方にお選びいただけると思っております。
そう私たちに語ってくれたのは、試乗体験の際にもサポートしてくださった曽我部さんです。
今回も曽我部さんにお話を伺いながら、ATTO3のバッテリー性能について深掘りしていきます!
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【2024年】BYD ATTO3のニューモデル
2023年にリリースされたBYD Atto3ですが、2024年にはニューモデルが登場しました!
新外装色である、"コスモスブラック"が追加され、ディスプレイのサイズも大きく変更。
その他、音声認識やアプリ追加などの機能面も充実し、さらにパワーアップした車種となります。
もちろん、CEV補助金の対象でもあるので、ぜひ試乗にてお試しください。
BYD ATTO3の充電方法
バッテリーを利用するためには、まず充電をしなくてはなりませんね。
ATTO3には2種類の充電方法が用意されているので、それぞれ紹介していきます。
普通充電
普通充電(AC充電)は、主にご自宅で充電する場合に利用する方法です。
ATTO3はAC200V・3kWの普通充電ケーブルが標準装備なので、EV充電用のコンセントと繋げるだけで、簡単に充電できます。
一般的なご家庭であれば、ひと晩ケーブルを繋いで放置しておけば夜のあいだに充電されているので、充電完了まで待たされることがありません。
また、6kWの普通充電にも対応していて、そちらであればおよそ2倍のスピードで充電可能です。
ちなみに、実際に普通充電を利用した際のレポートが試乗体験の記事に載っていますので、気になる方はそちらもご覧ください!
急速充電
急速充電(DC充電)は、短時間で充電したい場合に利用する方法です。
専用のスタンドが高速道路やコンビニエンスストア、各自動車ディーラーに設置されているので、ドライブの最中に立ち寄って利用できます。
設置されている機器によって出力は異なりますが、高速道路では50kWの機器が設置されていることが多く、なかには90kW以上のものもあります。
曽我部さん:
急速充電側の出力が高くても、車側の出力対応上限が低いと、差分だけ無駄になってしまう場合もあるんです。
その点ATTO3は85kWまで対応しているので、多くの急速充電スポットで十分な出力を得られます。
50kWのスポットで充電した際の実数値としては、30分で180~230kmは走行できると思っていただいて問題ございません。
30分の充電でそれだけ走れるなら、遠出の際も安心ですね!
BYD ATTO3はガソリン車と比較してどれほど優れているのか?
EV車を検討するうえで、「結局ガソリン車と比べてどっちがいいの?」という疑問をお持ちの方は多いでしょう。
もちろん、ご自身が車に何を求めるのかにもよりますが、今回は燃費や航続距離、そこにかかるコストの観点で、ATTO3とガソリン車を比較していきます。
主要な項目ごとに、それぞれの値をまとめたものが以下の表です。
【ATTO3とガソリン車の比較表】
| BYD ATTO3 | 同サイズ帯のガソリン車 |
電池容量(kWh)/ ガソリン容量(L) | 58.56 | 40~50 |
航続距離(km) | 470 | 880~1,100 |
フル充電/燃料満タンにかかる金額(円) | 1,815 ※1 | 6,600~8,250 ※2 |
1円あたりの航続距離(km) | 0.26 | 0.13 |
1万kmを走行した際にかかる電気代/ガソリン代(円) | 約38,000 | 約75,000 ※3 |
※1:一般家庭の電気代を31円/kWhとして計算 ※2:ガソリン価格を165円/Lとして計算 ※3:平均燃費22km/Lとして計算
参照元:国土交通省 ガソリン乗用車の平均燃費値の推移(平成30年度を参照)
この表からわかるとおり、コストパフォーマンスはATTO3が非常に優れています!
仮に1万km走るとした場合、ガソリン車なら燃料代で約75,000円、ATTO3なら電気代で約38,000円かかります。
つまり、ATTO3のほうがおよそ37,000円お得になるんです!
航続距離はガソリン車のほうが優れていますが、ATTO3も470km走れるので、日常生活で困ることはありません。
遠出の際も、各地にある急速充電スポットを利用すれば、途中でバッテリーが切れる心配もほとんどないでしょう。
また、ガソリンの給油はわざわざガソリンスタンドまで行かなくてはなりませんが、ATTO3の充電はご自宅で、しかも夜のあいだに済ませておくことができます!
さらにATTO3を含むEV車は、節税の観点でも優れているんです!
グリーン化特例やエコカー減税などの優遇制度が適用されていて、ガソリン車と比較すると支払う税金は非常に少なくなっています。
特にガソリン車にこだわりがないのであれば、ATTO3は日常使いもできて維持費も抑えられる、おすすめの1台です!
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BYD ATTO3のバッテリーとほかのEV車のバッテリーとの比較
節税できる点や電気代の安さは他社のEV車にも共通するメリットですが、ATTO3がEV車のなかでも優れている点はどこでしょうか?
曽我部さん:
装備や機能の違いはもちろんありますが、やはり一番はバッテリー性能です。
バッテリーメーカーの作るEV車ですから、そこは譲れません。
今回は、同価格帯の国産EV車と比較して、ATTO3のバッテリーがどれほど優れているのかを見ていきたいと思います。
以下に、ATTO3と国産EV車のバッテリー性能を比較した結果を整理しました。
【バッテリー性能比較表】
| BYD ATTO3 | 国産EV車 |
電池容量(kWh) | 58.56 | 40 |
充電時間 ※1 | 約10時間 | 約8時間 |
充電対応出力(kW) | 普通充電:6 急速充電:85 | 普通充電:6 急速充電:50 |
航続距離(km) | 470 | 400 |
耐用年数 | 8年/15万km | 8年/16万km |
蓄電池として利用可能な日数 ※2 | 約4日 | 約3日 |
※1:6kWで充電した場合
※2:一日あたりの使用電力量を12kWhとして計算
このとおり、多くの項目でATTO3のバッテリーの数値が国産EV車よりも上回っています!
電池容量や航続距離、急速充電の対応出力といった、運転に直結する部分が優れている点が、ATTO3のバッテリー性能の高さを示していますね。
耐用年数はわずかに国産EV車のほうが勝っていますが、ATTO3の耐久性も十分高いですし、BYDの保証も8年間続くので、性能が低下したとしても交換が可能です。
蓄電池としての利用日数も、いざというときのことを考えると、1日でも多いほうが安心できます。
また、ATTO3のバッテリーには、熱安定性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが使われています。
従来の車載バッテリーは、かねてより発火の危険性が指摘されていましたが、ATTO3のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーなら、発火のリスクを大幅に軽減できるんです。
総じて、ATTO3のバッテリーのほうが性能と安全性、ともに優れていると言ってよいでしょう。
1つ補足しておくと、国産車のほうは電池容量が60kWhの上位グレードを選ぶこともできます。
ただ、そのぶん値段も高くなるので、お手頃価格というわけにはいきません。
ATTO3は440万円の1グレードのみで、かつさまざまな装備や機能が標準でついてこの性能ですから、コストパフォーマンスでは圧勝ですね。
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ご家庭への充電設備の設置
ATTO3のバッテリー性能が十分にわかったところで、次は実際にATTO3を購入してからの話をしていきましょう。
ATTO3の充電は各ご家庭で可能という話が出ていましたが、これには専用の充電設備を設置する必要があります。
望月:
この充電設備って、実際どれくらいの方が設置されるんでしょうか?
曽我部さん:
ATTO3を購入されたお客様の6割は、ご自宅に充電設備を設置されています。
特に戸建てのお客様はほとんどの方が設置されていて、なかには、ご実家のほうに充電設備を設置しておいて、帰省した際に充電できるようにしておく方もいらっしゃいます。
やはり、ガソリンスタンドに給油しに行く必要がないのは、多くの方にとって魅力的なようです。
充電スポットはどんどん普及している
遠出の際は、全国各地にある充電スポットを利用するとよいですが、現在充電スポットの普及はどこまで進んでいるのでしょうか?
経済産業省の資料によると、普通充電が約12,500、急速充電が約7,900設置されているそうで、どの地域でも「全然充電できる場所がない!」ということはなさそうです。
参照元:充電インフラ整備促進に関する検討会事務局資料
曽我部さん:
最近は特に、宿泊施設や大型の商業施設へ充電スポットの普及が進んでいます。
観光客が電気自動車でやってくる機会も増えつつあるので、そういった客層に向けて設置を進めているようですね。
ほかにも、BYDだけでなく他社のディーラーでも充電はできるので、目的地付近にあるディーラーを調べておけば、基本的に充電では困りません。
また、ATTO3に装備されているナビなら、付近の充電スポットを表示し、検索することも可能です。
全国への充電スポットの設置は、今後も国全体で取り組みが進められる重要な施策です。
経済産業省では、ガソリン車並みの利便性を実現するために、2030年までに公共用の急速充電器を3万基、普通充電器を12万基設置することを目標として掲げています。
参照元:充電インフラの普及に向けた取組について
この様子なら、今のガソリン車と同じように、下調べをしなくても気軽に充電スポットに立ち寄れる日が来るのも、そう遠くはありませんね。
ATTO3は新車の供給体制も万全
バッテリー性能も充電設備の環境も文句なしのATTO3ですが、「欲しい!」と思ったときにすぐ手に入るものなのでしょうか?
実は、BYDは日本向けの新車供給体制にも非常に力を入れているんです。
納車までの早さ
中国本土で生産されているATTO3は、新規発注を受けると、なんと2~3週間ほどで日本の大黒ふ頭に到着します!
店舗への納車にはそこからさらに1~2週間ほどかかるので、発注から手元に届くまではおよそ1か月前後といったところです。
バッテリーや半導体など、EV車のコアパーツをすべて自社開発しているBYDだからこその強みですね。
ちなみに、国産のEV車だと納期の目安は4~6か月ほどなので、ATTO3の納車がいかに早いかがよく分かります。
実店舗の全国展開
実車販売をオンライン中心に展開しているEV車メーカーが多いなか、BYDは実店舗での販売に重きを置いています。
今回お邪魔させていただいたBYD横浜中央店以外にも、札幌から沖縄まで、全国44のエリアに実店舗を順次オープンしていくそうです。
最終的には、2025年末までに100を超える実店舗の展開を目指しているとのこと。
オンライン販売も便利ではありますが、安い買い物ではないことを考えると、実物に触って感触を確かめられるほうが個人的には嬉しいですね!
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BYD ATTO3のバッテリーはコストと品質を両立した素晴らしい仕上がり!
今回は、『BYD ATTO3』のバッテリー性能について紹介しました!
BYDの技術力を結集したバッテリーは、性能と安全性ともに高水準でありながらも、搭載されたATTO3の車両価格は手が届きやすいお値段となっています。
また、ガソリン車と比較すると維持費や税金がお得なので、将来を見据えて車を選びたい方にはぴったりな1台です。
今回の記事で少しでもATTO3に興味がわいた方は、一度BYD横浜中央店までお話を聞きにいらしてください!
監修者情報
監修者:望月 建乃介
東京都新宿区の株式会社ecloreにて、Webサイト編集長兼事業部長を担当。
大手美容クリニックのマーケティング担当を経て参画し、現在は自社サイトである『Rank-Quest』の提供するSEOサービスを統括する。
今回お邪魔させていただいたディーラー様:BYD横浜中央店
所在地:神奈川県横浜市中区長者町1丁目4−14
電話番号:0120-045-089
営業時間:10:00~18:00(毎週火曜日、水曜日は定休日)
対応いただいた担当者様:曽我部 舟人さん
また、今回ご紹介したATTO3以外にも、BYD DOLPHINの試乗レポートとBYD SEALの試乗レポートも公開中です。
是非合わせてご覧ください。