こんにちは!
東京都新宿区にある株式会社ecloreにて、事業部長をやっております望月と申します。
今年2023年の8月、ご縁があって『ATTO3』に試乗させてもらったBYD横浜中央店さんから、ありがたいことにまたお声がけをいただきました!
今回は、9月に発売されたばかりの新モデル『DOLPHIN(ドルフィン)』に試乗して、その魅力を徹底的にレポートします。
非常に完成度が高かったATTO3に次ぐモデルですから、期待せずにはいられません!
なお、今回のDOLPHINはコンパクトカーということで、SUVであるATTO3とは少々使い勝手が異なると思われます。
そういった部分も含めて、気になるところを隅々までお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
BYD DOLPHINの基本情報
まずは、DOLPHINの基本情報を確認していきましょう。
DOLPHINは、中国のEVメーカーBYDが販売するコンパクトEVカーです。
日本では9月に発売されたばかりですが、なんと世界では、すでに累計43万台も販売されています!
ATTO3と同様、DOLPHINもBYDの製品として、すでに高い評価を得ているわけですね。
DOLPHINとATTO3のもっとも大きな違いは、そのサイズです。
SUVであるATTO3に対して、DOLPHINは一回り小さいコンパクトカーであり、より日本の交通事情にフィットした設計になっています。
岡田さん:
ATTO3だと、日本でよく見かける立体駐車場が使えないほか、それまで運転してきた車よりサイズが大きくて敬遠してしまう、という声も少なからずございました。
DOLPHINならそうしたお悩みも出にくいので、より多くの方にご利用いただける、利便性の高いモデルに仕上がっていると考えております。
このように語っていただいたのは、BYD横浜中央店でお客さま対応を担当されている、岡田さんです。
今回は、岡田さんに解説いただきながら、DOLPHINを実際に見て、触って、乗って、魅力を確かめていきたいと思います!
また、ATTO3との違いについては、こちらのBYDドルフィンとATTO3の徹底比較記事をご覧ください。
異なるスペックのモデル2種類
DOLPHINには、スペックの異なる2つのモデルが用意されています。
それぞれの基本的なスペックは以下の通りです。
【DOLPHINの基本スペック表 】
| BYDDOLPHIN | BYD DOLPHIN Long Range |
駆動形式 | FWD | FWD |
乗車定員(名) | 5 | 5 |
全長:全幅:全高:ホイールベース(mm) | 4,290:1,770:1,550:2,700 | 4,290:1,770:1,550:2,700 |
車両重量(kg) | 1,520 | 1,680 |
モーター出力(kw) | 70 | 150 |
最大トルク(N.m) | 180 | 310 |
電池容量(kWh) | 44.9 | 58.56 |
航続距離(km) | 400 | 476 |
消費税込み販売価格(円) | 363万 | 407万 |
駆動形式やサイズは、どちらのモデルでも変わりません。
ATTO3よりもコンパクトでありつつ、日本の一般的なコンパクトカーよりは大きめ、といったサイズ感ですね。
この点は、車内の広さと扱いやすさのバランスをとった結果といえます。
両モデルの違いが表れているのは、車重やバッテリー、モーターの性能周りです。
スタンダードモデルは、モーター出力や航続距離がやや控えめになっているぶん、車重は軽くなっており、取り回しが良さそうに思えます。
また、販売価格も抑えられており、エントリーモデルとして間口を広げる役割がありそうです!
岡田さん:
ちなみに車両価格については、申請すれば65万円のCEV補助金を受け取れるので、スタンダードモデルなら税込み298万円でお求めいただけます。
このスペックで300万円を切る車は、私はDOLPHIN以外にちょっと思い浮かばないですね。
望月:
たしかに、これはすごい……。
「電気自動車って高いんでしょ」って考えている方はまだまだ多いと思うんですけど、これなら普通のガソリン車を買うのと全然変わらないですもんね。
ロングレンジモデルは、その名の通り、ワンランク上のバッテリーとモーターを搭載し、航続距離や走行性能が高いモデルです。
運転頻度が高かったり、長い距離を走ったりするようであれば、こちらのモデルを検討したいところです。
岡田さん:
特に航続距離の差は、多くのお客さまが気にされています。
スタンダードモデルの400kmでも、日常使いや多少のロングドライブなら十分事足りるのですが、やはり少しでも長く走れるほうが安心できるようです。
このほか、車体カラーや機能面でも違いがあるのですが、そちらはこのあと詳しく解説していくので、引き続きご覧ください!
BYD DOLPHINの外装
さて、ここからはDOLPHINの実物に触れながら、より細かにセールスポイントを紹介していきましょう!
最初は外装からです!
シンプルで親しみやすいフロントデザイン
車の顔ともいえるフロント部分は、シンプルで非常に親しみやすく仕上がっています。
特に、緩やかなカーブを描くヘッドライトは、愛らしく、見る人に柔らかな印象を与えるデザインです。
このヘッドライトには、ATTO3と同じくLEDが採用されているので、夜間や遠くからでもはっきりと視認することができます。
また、DOLPHINのデザインは外装・内装ともに海洋生物から着想を得ているそうで、フロントノーズ部分には、イルカが波を切り裂くような意匠が施されています。
こうした個性的な装飾が、良いアクセントになっていますね!
岡田さん:
DOLPHINのデザインは、全体的に曲線を意識した落ち着きのある雰囲気にまとまっています。
老若男女、どんな方にも好まれるこのオールマイティなたたずまいが、セールスポイントの一つです。
シャープなラインが際立つボディサイド
つづけて、車体側面に回ってみましょう。
車体の前部から後部にかけて、2本のウエストラインがジグザクを描くように走っています。
車全体の曲線的なフォルムと、シャープなラインが絶妙なコントラストになっていて、優雅さだけではなく力強さや躍動感も感じられますね!
望月:
今回のDOLPHINも、とても300万円弱で購入できる車とは思えない、ハイセンスなデザインですよね。
岡田さん:
ありがとうございます。
ATTO3につづきDOLPHINの外装も、元アウディのウォルフガング・エッガー氏によって手掛けられているんですよ。
これほどデザイン性の高い車が一般的な価格で手に入るというのも、BYDの強みだと考えております。
特徴的なLEDテールライトに背びれを模したアンテナ
リヤのテールライトは、全体的に見れば、横一直線に伸びた定番デザインに思えます。
しかし、その両端では線がうねって幾何学模様を形成しており、独創性もしっかりと備えているのがわかります。
後ろから見ても「あ、DOLPHINだ!」とすぐわかるデザインになっているのは、車のオーナーからするとうれしいポイントではないでしょうか!
また、車体上部のアンテナは、サメの背びれをモチーフにしているそうです。
細部まで創意工夫が行き届いたデザインは、日々の運転をささやかに彩ってくれるでしょう。
モデルによって異なる2種類のホイール
DOLPHINのホイールは、スタンダードモデルとロングレンジモデルでデザインが異なります。
スタンダードモデルのほうは、ヒトデをモチーフとした星形の可愛らしいパターンとなっています。
対して、ロングレンジモデルのホイールは、直線的で角ばったデザインです。
走行性能の高さにあわせて、スポーティーさを前面に押し出している意図がうかがえます。
岡田さん:
一点補足しておくと、DOLPHINもATTO3と同じように、ほぼすべての装備や機能がオプションではなく標準で含まれています。
なので、装備や見た目の違いで悩む場面は、こうしたモデル間の違い以外にはありませんので、ご安心ください。
シンプルなワンカラーか個性的なツートンカラー
車体の色も、モデルによってバリエーションが異なります。
スタンダードモデルでは、以下の3種類が選択肢として用意されています。
スタンダードモデルのカラー
サンドホワイト
コーラルピンク
アーバングレー
これらは外装だけではなく、内装にも適用されるので、自身の好みに合ったカラーをしっかりと吟味したいですね!
岡田さん:
現状入荷台数が多いのは、グレーとホワイトですね。
オーソドックスで時と場合を選ばないのが、人気の理由のようです。
ロングレンジモデルの場合は、車体がツートンカラーとなり、選択肢が以下のラインナップに変わります。
ロングレンジモデルのカラー
アトランティスグレー×ブラック
スキーホワイト×アーバングレー
コーラルピンク×アーバングレー
サーフブルー×アーバングレー
実際に見てみるとわかるのですが、ツートンカラーになると車本体のデザインの良さも相まって、リッチ感がぐっと増しています!
ホイールも含めて、より個性のあるデザインを追い求める観点で、ロングレンジモデルを検討するのもよさそうです。
BYD DOLPHINの内装
次は内装を見ていきましょう!
こちらもATTO3に引き続き、メルセデス・ベンツ出身のミケーレ・パガネッティ氏がデザインを手掛けているということで、非常に上品かつモダンな雰囲気を漂わせています。
波をコンセプトとした優雅な空間
内装は、ドアの内側やダッシュボードも含めて、有機的で波打つような、美しい曲線で構成されています。
全体的に落ち着いた雰囲気なので、ゆったりとした気持ちで運転できそうです!
一方で、遊び心に溢れる意匠も各所に施されています。
エアコンの吹き出し口には波しぶきのような模様があるほか、ドアノブはイルカの胸びれを模した形になっていて、とても可愛らしいです!
また、外装のカラーに合わせた差し色が部分的に取り入れられており、特別感も引き立てられます。
普段使いが多いからこそ、適度な遊びがあることでいつでも楽しく運転できそうですね!
機能性も兼ね備えたコックピット
運転席のコックピット周りは、ドライバーの利便性が第一に考えられた、機能美に満ちた作りとなっています!
ナビのモード切り替えやアラウンドビューの操作など、運転中に触る可能性がある機能はハンドルに集約されているので、手を離さずとも操作することが可能です。
速度メーターや充電残量などの情報を示すディスプレイは、ハンドルと連動して常に見えやすい位置に調整されるので、視認性は問題ありません。
岡田さん:
さらに注目してほしいのが、運転席と助手席のあいだにあるマルチファンクションスイッチです。
こちらは、エアコンの操作や走行モードがワンボタンで切り替え可能なうえに、ギアチェンジもダイヤル式で非常に簡単です。
望月:
これは便利ですね!
車に乗るハードルがぐっと下がる感じがするので、普段運転しない方にもおすすめできそうです。
ちなみに、ウインカーやワイパーもすべて日本仕様に調整されているので、日本車と何一つ変わらない感覚で運転できます。
こういったきめ細かな心づかいからも、BYDの日本市場に対する本気度がわかりますね。
高級感とスポーティー感を両立する座席
DOLPHINの座席はすべて合皮で構成されており、車体価格以上の高級感を漂わせています。
流線形を基調としたその形状からはスポーティーさも感じられ、DOLPHINの特別感をより一層引き立てています。
運転席と助手席にはシートヒーターが装備されているので、冬の時期や寒い地域でのドライブでも快適です。
また、どちらのモデルでもパワーシートが標準装備なので、座席の調整も楽々可能!
そのうえ、助手席は最大で75度も倒せるので、2人で乗るならゆったりくつろぐこともできますね!
BYD DOLPHINの機能と装備
外装・内装の美しさだけではなく、機能や装備の豊富さもDOLPHINの持ち味です!
安全面が強化されたアクティブセーフティ
DOLPHINで特に感動したのは、安全面がさらに強化されていた点です!
ATTO3にも、自動緊急ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど、各種安全装備が搭載されていました。
DOLPHINではそれらにくわえて、新たな安全機能・装備が備えられています!
ペダルを間違えて、アクセルが急に踏み込まれた場合に対応するべく搭載されているのが、ペダル踏み間違い時加速抑制装置です。
これにより、誤って急発進しそうになったとしても、車側でアクセル操作が制御されます。
また、子供の車内への置き去りを防ぐ検知システムも搭載されています。
家事や育児、仕事などで疲れていると、万が一ということはありますから、こうした機能があるのは安心できるポイントですね。
岡田さん:
DOLPHINは日本市場におけるエントリーモデルとして、老若男女問わず、多くの方に乗っていただきたいというのが、BYDの想いです。
ですから、どなたでも安心して運転していただけるように、安全面については万全のサポートを提供しております。
望月:
特に小さいお子さまがいらっしゃる方には、この点は魅力的なセールスポイントになりますね!
ほかにも、駐車時に周囲の障害物を検知して警告する機能や、低速で走行しているときに接近する車両があれば、警報もしくは自動でブレーキをかける機能もあります。
しつこいようですが、スタンダードモデルなら、これらの機能が全部搭載されて300万円で手に入るんですよ……。
コスパが良すぎるとしか言えません!
ATTO3と同タイプの回転式ディスプレイ
ATTO3に搭載されていた回転式のディスプレイは、DOLPHINにも搭載されています。
このディスプレイは前回の試乗のときもすごく使いやすかったので、性能は保証済みです!
利用できる機能は変わらずで、ナビゲーションのほかに各種ビューの確認を行えます。
また、回転式ディスプレイの名前の通り、画面の横向き・縦向きを、スイッチで簡単に変更できるんです!
横向きにすれば最大2画面、縦向きなら最大3画面表示できるので、周囲を目視しづらい状況でも、バックや切り返しがしやすそうですね。
各種端子にくわえてワイヤレス充電も利用可能
長時間の運転には欠かせない各種ポートも、当然備えられています!
USBのTypeAとTypeCポートが前後席にそれぞれ1つずつ、そして12Vのアクセサリー電源が前座席に1つあり、利便性は十分です。
また、ロングレンジモデルなら、ひじ掛けにワイヤレス充電が搭載されており、ドライブをさらに快適なものにできます!
ロングレンジモデルにはガラスルーフも搭載
ロングレンジモデルにしかない装備としては、天窓のガラスルーフも挙げられます。
DOLPHINの車内はかなりゆとりのある空間となっており、そのうえガラスルーフまで搭載されているとなると、その開放感はかなりのものです。
ロングレンジモデルは走行性能に優れていますから、日差しを浴びながら気持ちよく長距離ドライブする、なんてこともできそうですね!
実用性抜群のラゲッジスペース
ラゲッジスペースの広さはどちらのモデルでも同じで、かなりの容量が確保されています。
底の部分を外せば345L、後部座席まで倒せば1,310L相当の荷物を積み込むことが可能です!
岡田さん:
日用品の買い出しではまず困りませんし、ちょっと荷物が多くなってもスペースを拡張すれば問題ありません。
DOLPHIN自体の取り回しの良さも相まって、日常生活での使いやすさは折り紙つきです
カードキーとリモコンキーのどちらにも対応
車を運転するのに忘れてはならないキーは、カードタイプとリモコンタイプの2種類が利用可能です。
カードキーは、ドアミラーにかざすだけで開錠・施錠できるので、両手が塞がっていても簡単に乗り降りできます。
「でもカードってなくしそうなんだよな……」
そんな方には、リモコンタイプのキーがおすすめです!
こちらもボタン1つでロックの操作ができるうえに、外からDOLPHINを始動できるので、運転する前にあらかじめ冷暖房をつけておけます。
ここまででも十分に思えるDOLPHINの装備と機能ですが、まだまだこんなものではありません。
その真価は試乗して確かめていきますので、引き続きレポートをご覧ください!
充電方法
いざ試乗へ、と行く前に、DOLPHINの充電方法を確かめておいたほうがよいですね。
右フロントタイヤの上部にあるカバーを軽く押すと、2種類の充電口が現れます。
右側にあるのが普通充電用、左側が急速充電用です。
充電の仕方はいたって簡単で、そのときの充電方式に合わせて、ケーブルを対応するほうにつなげたら、あとは充電されるのを待っていればOK!
ここで気になるのが、充電までにかかる時間です。
普通充電の場合は、利用する充電設備の出力にもよりますが、基本的に一晩放置しておけば満タンまで充電できます。
【満充電にかかる時間(普通充電) 】
普通充電の出力 | スタンダードモデル | ロングレンジモデル |
3kW | 15.0時間 | 19.5時間 |
6kW | 7.5時間 | 9.8時間 |
高速道路にあるような急速充電であれば、30分で300kmは走れるようになるので、遠出の際も困ることは少ないでしょう。
岡田さん:
ちなみにBYDの試算では、スタンダードモデルを日常生活で使う場合、週1回の充電で十分まかなえるという結果が出ています。
望月:
「EVってずっと充電しないと駄目なんでしょ」ってイメージをもっている方にも、ぜひこの事実は知ってもらいたいですね!
いざ試乗へ!
お待たせしました、ここからはいよいよ試乗となります!
今回試乗するのはスタンダードモデルなので、町中での乗りやすさが期待できそうです!
試乗前のチェック
今回は、岡田さんと私、そして弊社のメンバーが2名同行しました。
後部座席に乗ってもらった2名に、実際の広さはどうか聞いてみたところ「ぜんぜん問題ないです!」とのこと。
たしかに、見たところ横幅も前座席とのクリアランスも、まだまだ余裕がありそうでした。
これも、DOLPHINのホイールベースが2.7mと長いからこその利点といえます!
シフト操作については、先ほどもご説明した通りダイヤル式となっています。
何も押さなければN(ニュートラル)で、中央の出っ張り部分を下に押すとD(ドライブ)、上に押すとR(リバース)に入れることが可能です。
P(パーキング)はダイヤルの側面あるボタンを押すだけでよいので、こちらも操作しやすそうです!
走り出しの確認
さあ、いよいよ発車です!
アクセルペダルを踏み込むと、軽やかに車体が動き出し、スムーズに速度が上がっていきます。
かといって、ピーキーでコントロールが難しいわけではなく、非常に扱いやすいな、というのが率直な感想でした。
ATTO3もそうでしたが、BYDは、EVの課題となっている部分をそぎ落として、従来のガソリン車と同じように扱える車を作ることを信条としているそうです。
DOLPHINにも、その思いがしっかりと表れているというわけですね!
ブレーキも、踏み込みに応じて思った通りに減速できる、ちょうどよい加減に調整されています。
望月:
ちなみに、走り出したときとか減速したときに聞こえてくる「プオーン」って音はなんでしょう?
岡田さん:
それは、周囲の歩行者にこの車の存在を知らせる音ですね。
電気自動車は、走行中の静穏性の高さゆえに、近くを走っていても付近の人に気づかれにくいという側面があります。
この課題を解消するために、DOLPHINでは、時速20km以下で走行する際は電子音が鳴るようにしているのです。
また、DOLPHINにも音声認識機能が搭載されています。
「ハイ、ビーワイディー」の掛け声で起動し、エアコンの温度調整などの操作をお願いすれば、運転手の代わりに実行してくれる優れものです!
町中での走行
狭い道路や曲がり角の多い町中でも、DOLPHINの運転のしやすさが光ります。
最小回転半径が5.2mと旋回性能は文句なしで、狭い路地でも切り返しが必要になる場面は一度もありませんでした。
それにくわえてスタンダードモデルゆえの軽さもあり、キビキビと動かせる感覚があって、運転していて非常に楽しいなと感じられます!
岡田さん:
実際、軽やかに運転できるスタンダードモデルのほうが、運転していて楽しいと感じるお客さまは多いですね。
望月:
やっぱりそうなんですね。
航続距離が気になるならロングレンジモデルになるとは思うんですけど、普段使いなら、私もスタンダードモデルがよいなあって思います。
また、低速で曲がる際は自動でサイドビューがディスプレイに表示されるので、巻き込み確認も抜かりなく行えます。
走りの良さにばかり焦点を当ててきましたが、DOLPHINは乗り心地も素晴らしいものです!
揺れやロードノイズがほとんど気にならず、普段車酔いしやすいというメンバーも、試乗中は大丈夫だったとのことでした。
これは、BYDの誇るEV専用のプラットフォーム『e-Platform 3.0』のおかげといえるでしょう。
『e-Platform 3.0』では、薄型のブレードバッテリーが車体下部に敷き詰められ、プラットフォームと一体化しています。
これにより、低重心化だけではなく、車体の剛性と安定性も確保できるようになったのです!
『e-Platform 3.0』があるおかげで、DOLPHINは安定性にも優れ、結果として乗り心地も向上しているわけですね。
ここで、ATTO3とのドライブフィーリングの違いに触れておきましょう。
運転して感じた一番の違いは、ドライバーの目線の高さです。
SUVで車高が高めのATTO3と比べると、車高の低いDOLPHINでは、ドライバーの目線も低めになります。
これがプラスになるかどうかは人の好みになると思いますが、運転に慣れていない方からすると、DOLPHINのほうが扱いやすそうな感じがしますね。
加速性能のチェック
長い直線に差し掛かったので、ここで加速性能をチェックします!
ぐっとアクセルペダルを踏み込むと、強い加速感とともに、一気に速度が上がっていきます。
特に、低速から上がっていくその瞬間のアクセルレスポンスが凄まじく、加速性能は、やはりと言うべきか、EVとしてのパワーが如何なく発揮されているなと感じました!
加速時には気になるようなモーター音もなく、快適さが損なわれることもありません。
スタンダードモデルでこれですから、ロングレンジモデルならもっとすごいんだろうなと思います!
もし機会があれば、より性能を発揮できそうな高速道路でロングレンジモデルを試してみたいところです!
パーキング
試乗コースを走行し終えて出発地点の駐車場に戻ってきたところで、最後にDOLPHINで新しく追加された、駐車減速制御システム(CDP)を使ってみようと思います!
ディスプレイを横向きにしてシフトをRに入れると、画面左側に後方の映像、右側に車を真上から見下ろした映像が映し出されます。
見下ろした映像には、周辺の障害物まであと何mかが色付きでわかりやすく表示されており、距離に応じてアラートも発生するので、周辺状況の把握が本当に簡単でした!
左側には、どのように車を進入させればよいかが、ガイドラインでリアルタイムに表示されます。
この2つがあれば、どれだけ駐車が苦手な方でもスイスイと車を停められそうです!
試乗した感想
というわけで、DOLPHINの試乗が終わりました。
まず言いたいのは「とにかく運転しやすい!」この一点に尽きます!
スムーズな走り出しと、パワフルな加速を両立するモーターに、キビキビと動かせる操作性の良さが合わさり、非常に心地よく運転できました。
特に、この横浜のような繁華街では、ATTO3よりもドライブに適しているのではと思えます。
走行性能の面だけではなく、誰でも馴染みやすいデザインやドライバーを支援する各種機能も、DOLPHINの使いやすさを後押ししている一因ですね!
特に機能面の豊富さは、安全性がより高くなっていることもあり、EVに対するハードルをぐっと下げているように感じます。
これまで車に乗ってきた方にも、そうでない方にもおすすめできる、万能の一台に仕上がっているのではないでしょうか!
望月:
これだけ「王道」な車が、スタンダードモデルなら298万円というところが、やっぱりすごいですね。
「困ったらDOLPHINにしておけ!」って言いたくなっちゃいます!
岡田さん:
ありがとうございます。
それでもEVにはまだ抵抗感がある、という方には、4年後に一定価格での買取を保証するリース契約も、一つの選択肢としてご提案させていただいております。
こちらであれば、最終的な金銭面での負担が抑えられますので、実際に長く使ってみて良し悪しを確かめたい方におすすめです。
EVは法人・社用車にも向いている?
DOLPHINをはじめとするEVは、実は法人・社用車として活用するのもおすすめなんです!
ここからは、法人・社用車としてEVを選ぶことで得られるメリットを紹介します。
燃料費を抑えられる
社用車をガソリン車から電気自動車に変えることで、現在かかっている燃料費を大幅に下げられるかもしれません。
ガソリン車の場合、1km走るごとに燃料費がおよそ9.2円かかるのに対し、電気自動車だと4.8円と半分の値段で走行できます。
営業職などで車を運転する機会が多いなら、普段使いだけでも相当なコストカットになりそうですね。
また、22時~翌日8時頃は電気料金が安く設定されているオフピーク時間帯となっており、その時間帯に充電することでさらなる節約が叶います。
CSRやSDGsに貢献できる
電気自動車はガソリン車と異なり、CO2を排出しません。
そのため、CSRやSDGsにも貢献できるんです。
2020年10月に、政府は「2035年までに、乗用車の新車販売で電気自動車の普及率が100%になるよう、包括的な措置を講じる」と宣言しました。
これらの環境に対する宣言に、一企業として貢献することで、クライアントや株主からの評価・信用の獲得にもつながります!
DOLPHINは法人・社用車としてもおすすめ
電気自動車のなかでも、今回試乗したDOLPHINはその性能の高さから、家庭用としてはもちろん、法人・社用車での利用もおすすめとのこと。
実際、社用車として購入される法人様も多いそうなんです。
長距離運転でも安心な航続距離
DOLPHINの航続距離は、スタンダードモデルで400km、ロングレンジモデルは476kmとなっています。
目安として、東京から名古屋間までの距離がおよそ350kmであることを踏まえると、かなりの距離を走行できることがわかります。
県をまたいだ長距離運転ももちろん可能なので、出張での利用におすすめです。
道中の充電スポットも活用すれば、残りの充電を気にすることなく走行できそうですね!
狭いスペースでもすっきり駐車できるサイズ
DOLPHINの全長は4,290mmと、一般的な普通自動車よりも小さめで、小回りが利くという点でも社用車としておすすめできます!
住宅街や狭い路地でも運転しやすいので、営業車として利用するのも良いでしょう。
また、会社の駐車スペースが狭くてもスムーズに駐車できるので、都心など敷地が狭いエリアにオフィスを構えている企業様にもぴったりです!
購入する際の手助けとなる補助金
先ほどの繰り返しになりますが、DOLPHINを購入する際はCEV補助金という制度を活用することが可能です。
補助額は35万円となっており、こちらの制度を活用すればスタンダードモデルだとおよそ330万円、ロングレンジモデルは372万円に減額されます。
どちらも性能を考えれば、非常にお求めやすい価格で購入できるため、社用車として複数台の導入をお考えの場合も、お得に購入できます。
BYD DOLPHINは誰にでもおすすめできる万能なEV!
今回は、『DOLPHIN』の魅力についてご紹介しました!
DOLPHINは、王道で癖のない、誰にでもおすすめできるEVのエントリーモデルとして、非常に高い完成度を誇っています。
走行性能の異なる2種類のモデルが用意されているので、使い方に応じてより最適なほうを選べるのもうれしいところです。
百聞は一見に如かずで、この素晴らしさを実感する一番の方法は、実際に乗ってみることにほかなりません。
今回のレポートで少しでも興味が湧いた方は、ぜひBYD横浜中央店まで試乗にいらしてください!
監修者情報
監修者:もっちー
東京都新宿区の株式会社ecloreにて、Webサイト編集長兼Webマーケティング事業部長を担当。
大手美容クリニックのマーケティング担当を経て参画し、現在は自社サイトである『Rank-Quest』の提供するSEOサービスを統括する。
今回試乗させていただいたディーラー様:BYD横浜中央店
所在地:神奈川県横浜市中区長者町1丁目4−14
電話番号:0120-045-089
営業時間:10:00~18:00(毎週火曜日、水曜日は定休日)
対応いただいた担当者様:岡田智美さん
また、ATTO3の試乗レポートと、BYD SEALの試乗レポートも公開中ですので、ぜひ合わせてご覧ください!