昨今のブームに乗って、「キャンプを始めたい」とお考えの方は少なくないでしょう。
しかし、いきなり本格的なキャンプに挑戦するのは、初心者にとってハードルが高いと感じますよね。
そんな方におすすめしたいのが、電気自動車を活用した“オール電化キャンプ”です。
本記事では、オール電化キャンプの概要を、欠かせないアイテムとともに解説します。
最小限の準備で快適にキャンプしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
電気自動車はキャンプにおすすめ
近年、電気自動車を活用したオール電化キャンプが注目を集めています。
1人で気兼ねなく過ごせるソロキャンプや、最低限の装備で行うブッシュクラフトなど、キャンプの種類は多種多様です。
しかし、専用のアイテムをそろえたり、居心地の良い環境を整えたりすることは、初心者にとってハードルが高いといえます。
そんななか、EVやPHVに搭載された大容量のバッテリーを用いて電化製品を使用する、新しいスタイルのキャンプが登場しました。
電化製品を使用することで、キャンプ特有の面倒な準備から解放されますし、家から運べば新しく道具を買いそろえる必要もありません。
同じく快適なキャンプを実現できる方法に、キャンピングカーを用いる選択肢もありますが、費用の問題で手が出せないという方は多いでしょう。
その点オール電化キャンプでは、電気自動車さえもっていれば、普段から乗っているマイカーをそのまま利用できるため、手軽に楽しむことが可能です。
電気自動車でキャンプする際のポイント
ここからは、電気自動車でキャンプする際に押さえておきたい、3つのポイントを解説します。
ポイント①オートキャンプ場を選ぶ
電気自動車でキャンプする際は、オートキャンプ場を選びましょう。
オートキャンプとは、自動車を使ったキャンプのことを指し、そのオートキャンプに適した施設をオートキャンプ場とよびます。
なかには、電気自動車の充電スポットが設けられている施設もあります。
一般的なキャンプ場では、テントを設営するサイト(区画)に車を横づけできません。
一方でオートキャンプ場では、サイトに自動車を乗り入れることが可能です。
つまり、オール電化キャンプを実現するには、オートキャンプ場を選ぶことが必須の条件といえます。
ポイント②目的地までにある充電スポットを把握しておく
利用するキャンプ場が自宅から遠い場合、道中にある充電スポットの位置を把握しておいたほうが安心です。
高速道路で移動する際は、ほとんどのサービスエリアに充電スポットが設けられているので問題ありません。
しかし一般道であれば、充電スポットのある施設が、一部のコンビニやスーパーなどに限られます。
なお、電気自動車の充電性能は、利用する車種の航続距離をご参照ください。
ここでは、BYDの電気自動車を例に紹介します。
BYDの電気自動車の航続距離
車種 | 航続距離 |
ATTO3 | 470km |
DOLPHIN | 400km |
DOLPHIN Long Range | 476km |
航続距離を目安に、目的地にたどり着くまでに充電がもたない事態が想定される場合は、道中で充電するタイミングを計画しておくのがよいでしょう。
ポイント③冬場は積雪情報や道路状況を確認しておく
冬場のキャンプでは、積雪情報や道路状況のチェックが必須といえます。
電気自動車のデメリットの一つに、バッテリー性能が冬場に低下する点が挙げられます。
動力源であるリチウムイオンバッテリーは、温度に敏感です。
4℃未満または46℃以上になるとパフォーマンスが低下し、くわえて雪が原因で渋滞が起こると、寒さによって電力消費が大きくなり、充電切れに陥るリスクが高まります。
充電が切れた電気自動車は、自力でその場から動かせなくなるため、レッカーをよばなければなりません。
冬場に電気自動車を使ってキャンプする際は、出発前に積雪情報や道路状況を確認しておきましょう。
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電気自動車でキャンプする際の必須アイテム
「オール電化キャンプは電化製品を持っていくだけでよい」といわれても、具体的に何が必要なのか迷ってしまいますよね。
そのような方のために、最低限準備しておきたい必須アイテムを5つピックアップしました。
電気ケトル
オール電化キャンプに際してまず用意したいのは、電気ケトルです。
コーヒーをいれるためのお湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたりと、その用途は多岐にわたります。
便利なうえに価格がリーズナブルなため、日常生活で重宝している方も多いことでしょう。
キャンプのために購入を考えている場合は、それほど高性能な製品を選ぶ必要はありません。
折りたたんで持ち運べるシリコン素材の製品もあるので、そのようなコンパクトなタイプを選ぶのがおすすめです。
ポータブル冷蔵庫
一般的なキャンプでは見かける機会が少ないポータブル冷蔵庫は、オール電化キャンプならではの必需品です。
保冷剤を用いたクーラーボックスと比較しても、やはり冷蔵庫の保冷力にはかないません。
キャンプで料理したいときには、食材の鮮度を保ち、野生動物から守る役割も担います。
ガソリン車でもエンジンをかけることで冷蔵庫を使用できるケースがありますが、長時間の使用は、エンジン音や環境への影響が気になるところです。
電気自動車であれば、それらを気にせずに、冷蔵庫を心置きなく使用できます。
ホットプレート
ホットプレートもまた、キャンプにあると便利な電化製品の一つです。
ホットプレートを使えば、大人数のキャンプでもあっという間に食事ができあがります。
キャンプといえばバーベキューが定番ですが、グリルやコンロ、炭など、必要な道具が多く、準備と後片付けが非常に大変です。
その点、ホットプレートが一つあれば、あらゆる調理が可能となり、グリルやコンロはおろか、フライパンや鍋さえも必要ありません。
こちらも折りたためるタイプの製品なら場所をとらず、簡単にキャンプ場まで持ち運べます。
ホットカーペット
冬場にキャンプする際は、ホットカーペットも欠かせません。
キャンプといえば暖かい季節に行うイメージがあるかもしれませんが、実は冬場も、虫が少なく夜空がきれいなことから、キャンプ好きのあいだで人気の季節です。
冬場のキャンプは車中泊が定番ですが、電気自動車といえども、エアコンをかけつづけるのは、消費電力がかさみます。
そんなときに使い勝手が良いのが、わずかな消費電力で温まれるホットカーペットというわけです。
ただし、冬場にどうしてもテント泊を試みたい場合は、ホットカーペットでは不十分です。
ハロゲンヒーターなど、ほかの暖房器具を用意し、寒さ対策を徹底したうえで実行してください。
延長コード
ここまでご紹介した電化製品を使いこなし、快適なキャンプを実現するには、複数の差込口をもつ延長コードが必要になります。
延長コードは、使用する環境に応じて、さまざまなタイプが販売されています。
キャンプで使用する場合は、防水加工が施された屋外用のタイプを選んでください。
一般的な屋内用の延長コードは防水加工が施されておらず、屋外で使用すると漏電のリスクがあります。
また、キャンプ場の電源はサイトの隅に設置されていることが多いため、テント内で電化製品を使用する場合は、最低でも10m以上の長さが必要です。
用途にくわえて長さにも注目して、適切な延長コードを選びましょう。
電気自動車があれば、快適なオール電化キャンプができる
本記事では、オール電化キャンプの概要と、その際の必須アイテムを解説しました。
キャンプ初心者には、電気自動車を活用したオール電化キャンプがおすすめです。
電気自動車があれば、大容量のバッテリーを用いて電化製品を使用する、快適なキャンプが実現します。
電気自動車でキャンプする際は、道中にある充電スポットの位置をあらかじめ把握しておきましょう。
電気自動車の充電性能は、利用する車種の航続距離が目安となります。
BYDでは、キャンプにも安心な、高い充電性能を誇る電気自動車を販売しています。
BYD横浜中央店で試乗を承っているので、ぜひご来店ください。