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もっちー

EVの充電スタンドを自宅に設置する方法や工事費用を解説



電気自動車(EV)は、近隣のガソリンスタンドや自動車販売店以外にも、自宅で手軽に充電できます。 

自宅に設置することで、電気料金が安くなるオフピーク時の充電も可能なので、充電費用を抑えられるかもしれません。 


そこで本記事では、家庭用EV充電器の種類や、工事の流れと注意点などを紹介します。 

家庭用EV充電器の設置を検討しているけれど、どういう工事が必要なのか気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。 

目次


家庭用EV充電器のタイプ


 家庭用EV充電器は、自宅の設置場所に応じて3つのタイプから選べます。 

それぞれ特徴が異なるので、ご自身の設置場所や予算に応じて適した充電器を選んでください。 

自立スタンドタイプ

商業施設や公共施設などで見かけることが多い自立スタンドタイプは、実は自宅にも設置できます。 


 こちらのタイプは壁に取り付ける必要がないので、自宅から駐車場に停めている車の位置が離れていても気にすることはありません。 


 また、自立スタンドタイプには車載ケーブルを使用するコンセントタイプと、ケーブルを用意する必要がないケーブル付属タイプの2種類が存在します。 


 コンセントタイプは、車載の専用ケーブルを充電設備に挿してコンセントから給電します。 

一方、ケーブル付属タイプは車載ケーブルを取り出す手間もなく、充電用コネクタを車に挿し込むだけで充電することが可能です。 


 本体価格はおよそ25万円で、以下で紹介する2つのタイプよりやや高額となります。 

壁付けタイプ

自宅から駐車場までの距離が近いなら、壁付けタイプがおすすめです。 

こちらは名前の通り、自宅の外壁に取り付けるタイプなので、自立スタンドタイプに比べると、比較的簡単に設置することができます。 


 ケーブルが付属している製品であれば、車載ケーブルを使用する必要はありません。 

また、ボックスタイプはシンプルなデザインで、自宅の外観を損ねることなく設置できます。 


 本体の参考価格はおよそ15万円で、自立スタンドタイプよりも、費用を抑えて 

設置することが可能です。 

壁付けコンセントタイプ

壁付けコンセントタイプは、上記の2つよりもサイズが小さく、シンプルなつくりとなっています。 

場所をとらないため、狭小住宅などで駐車スペースが狭い場合でも、問題なく設置することが可能です。 


 ただし、充電のたびに車載ケーブルを出し入れする手間がかかります。 

その手間が気にならず、設置場所が限られている場合にはぴったりのタイプです。 


 参考価格はおよそ3,500円からと非常に安いため、費用を抑えて設置したい方に最適です。 


家庭用EV充電器の設置工事費用


家庭用EV充電器を設置する際の工事費用は、およそ4万~12万円ほどで、充電器のタイプや設置場所によって変動します。 

正確な金額を知りたい場合は、複数の設置業者に見積もりを出してもらいましょう。 

なお見積もりをとるときは、複数の業者に依頼するのを忘れないようにしてください。 

後述しますが、設置業者は金額だけでなく、さまざまなサポートや対応の良し悪しなどから、総合的に判断して選びましょう。 


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家庭用EV充電器を設置する前に知りたいポイント


 さっそく業者と契約して工事開始、といきたいところですが、家庭用EV充電器を設置する際は、以下のポイントを把握しておかなければなりません。 

ポイント①ブレーカーは200Vに対応しているか

電気自動車を充電する際は、一般的に200Vの電圧が必要となります。 


 最近建てられた一戸建てであれば、100Vと200Vのどちらも使用できる単相3線式を採用しているところがほとんどです。 

しかし、築年数の古い住宅だと、電圧を100Vで契約しているところもあります。 

その場合は、100Vから200Vへ切り替える増設工事を行わなければなりません。 


 増設工事の費用は8万~15万円ほどですが、自宅の状況によって変わるので、こちらも事前に見積もりを出してもらうことが大切です。 


 また、自宅の電圧が200Vに対応しているかどうかは、自宅のブレーカーをチェックすればわかります。 

ブレーカーの蓋を開けて、電気メーターに“単3”という表記がされていれば、200Vに対応しています。 


 もし自分で調べてもわからない場合は、お使いの電力会社に連絡すれば、教えてもらえるでしょう。 

ポイント②設置場所とブレーカーの距離は15m以内か

家庭用EV充電器の設置工事を行う前に、取り付ける場所とブレーカーの距離を測定しておいてください。 

15m以内であれば、配線工事も基本料金に含まれることが多いためです。 


 ただし15m以上であっても、業者によっては追加料金が発生しないケースがあります。 

そのため、業者を選ぶ際は基本料金にどこまで含まれているのかを確認してください。 

ポイント③配線のために壁や地面の工事は必要か

家庭用EV充電器の設置費用は、壁や地面への配線工事の有無で大きく変わります。 


 壁に取り付けるタイプの場合、外壁に穴を開けて配線を外へ出し、コンセントを設置する工事が必要です。 

一方、自立スタンドタイプで外壁から設置場所までの距離が離れている場合は、設置場所までの配線を地面に埋設するという、大がかりな工事を行うこととなります。 


 このように、家庭用EV充電器を購入する際は、タイプによって工事内容が大きく変わることは留意しておきましょう。 


家庭用EV充電器の設置工事を行う際の手順 


 ここまでで、充電器の種類や工事の費用、設置にあたっての注意点などをご理解いただけたのではないでしょうか。 

次に、具体的にどのような流れで工事が行われるのか、その手順を解説します。 

手順①施工業者を選ぶ

業者を選ぶ際は、EVやPHEVの充電設備の施工経験が多いかどうかがポイントです。 


 施工例は、業者のホームページに掲載されていることがあるので、工事を依頼する前にチェックしておきましょう。 


 またEV充電器の設置には、かならず電気工事が伴います。 

そのため、“第二種電気工事士”の資格を保有している業者に依頼する必要があります。 


 基本的な工事による設置費用の目安も、ホームページに掲載されていることが多いので参考にしてみてください。 

ただし正式な金額は、見積もりをとって確認しましょう。 


 くわえて、電気の契約容量や電気料金プランに詳しい業者を選ぶことで、料金をお得に節約できる充電時間帯なども併せて教えてもらえるかもしれません。 

手順②現地調査に立ち会う

施工業者が決まったら、次は実際に現地調査に来てもらいましょう。 

設置工事の詳しい内容や費用は、依頼者立ち会いのもと、取り付け場所や自宅の環境を調査することで決まります。 


現地調査では、設置場所の下見やブレーカーから駐車場までの距離、充電設備を設置する壁面の素材などを確認するのが一般的です。 

手順③契約して工事に立ち会う

現地調査が完了し、工事内容や費用が確定したら、正式な見積もりを受け取ります。 

その際、見積もり金額に何が含まれているのかを、しっかりチェックするようにしてください。 

見積もり金額や工事の内容に問題がなければ、契約を結んで工事日を決めましょう。 


 設置工事では、“専用ブレーカーの設置”“配線の敷設”“充電用コンセントの設置”を行います。 

工事は最短半日で完了しますが、内容によっては数日ほどかかるかもしれません。 

設置が完了したら最後に動作確認を行うため、本人の立ち会いが必要となります。 


 また、工事中に気になる点があれば、施工業者に質問しましょう。 

不明点を明確にしておくことで、依頼主と施工業者のあいだで認識にずれが生じるのを防げます。 


 家庭用EV充電器の導入費用を抑える方法


 家庭用EV充電器の設置を検討しているものの、費用面が不安でなかなか契約の一歩を踏み出せない方もいらっしゃることでしょう。 

そこでここからは、導入費用をなるべく安く抑える方法を紹介します。 

必要最低限な機能が搭載された充電器を選ぶ

家庭用EV充電器は、必要な機能のみが搭載されたものを選ぶことで、導入費用を抑えられます。 


高スペックの家庭用EV充電器には、リアルタイムで充電状況が把握できる通信機能や、急速充電機能がついているものなどがあります。 

しかし、このような機能がついた充電器は高額で、購入者の負担が大きくなるため、家庭用としてはおすすめできません。 


 一方、必要最低限の機能のみ搭載された家庭用EV充電器は、スペックが高いものと比べて充電時間は長くなるものの、価格は安いので少ない負担で設置できます。 

工事内容を見直す

見積もり後に工事内容を見直して、不要な工程がないか、チェックしてみてください。 

たとえば、コンセントのグレードを下げるだけでも、価格を下げることができます。 


 また、電気を供給する場所との距離を短くできないか検討してみましょう。 

ケーブルの長さを短くすることで、そのぶんの工事規模が小さくなるため、必然的に工事費用の削減につながります。 

複数の施工業者から相見積もりをとる

工事費用を抑えるために、相見積もりをとりましょう。 

理由として、一つの業者だけでは価格を高く見積もられてしまうケースがあるからです。 


見積もりをとる業者は設置工事の実績があり、かつ口コミの数も充実している業者を選ぶと、トラブルを未然に防げます。 


 提示された金額に納得がいかなかった場合は、他社の見積もり金額を見せることで、さらなる値引きが期待できます。 


 相見積もりをとる際は、工事内容はもちろんのこと、サービス内容やアフターサポートの有無も確認してください。 


 EVの充電設備には補助金が出る?


 家庭用EV充電器を設置するには、自宅と駐車場の状況や設置する充電器によって、高額になってしまう場合があります。 

そうしたときに気になるのが、補助金の有無です。 


 国が主体となって行っている補助金制度に、“クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金”というものがあります。 

しかし、こちらの補助金は事業所向けとなっているため、戸建て住宅の方は対象外です。 


 なお、一部の地方自治体では、戸建て住宅が対象の補助金制度があります。 

東京都では、“燃料電池自動車等の普及促進事業・電気自動車等の普及促進事業”を行っており、助成額の上限は40万円となっています。 

自分が住んでいる地域に補助金があるかどうかは、自宅のある自治体で確認してみましょう。 


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家庭用EV充電器を取り付ける際によく寄せられる質問


 最後に、家庭用EV充電器を取り付ける際、多くの方々から寄せられる質問を集めてみたので、購入する際にお役立てください。 

 一般家庭でも急速充電器は設置できる?

急速充電器は、現在一般家庭には設置できません。 

その理由として、充電器本体の値段が350万~数千万円と高額なこと、高圧受変電設備の設置が必要などの点が挙げられます。 


 購入者の負担する費用が非常に高額になるうえ、大掛かりな設置工事が必要なので、家庭用としての設置は現実的ではありません。 

マンション・賃貸物件に住んでいても設置できる?

EV充電器は、マンションや賃貸物件などの集合住宅に住んでいても問題なく取り付けることができます。 


 分譲マンションと賃貸契約物件とでは、設置する工事の流れはほとんど同じですが、最初に取り付けの要望を出す相手だけが異なります。 

分譲マンションはマンションの理事会に、賃貸物件ならオーナーに要望を出さなければなりません。 

以降の流れは共通で、設置工事や運用方法などの検討が行われたのち、許可が下りれば契約となります。 


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 家庭用EV充電器の設置工事は、戸建てや集合住宅など種類を問わずに設置できる


 今回は、家庭用EV充電器のタイプや工事の内容を詳しく解説しました。 


 家庭用EV充電器は、自宅の状況に応じて3種類から選べます。 

その種類に応じて工事の費用が変わるので、業者と相談することが大切です。 

業者を選ぶ際は、設置工事の実績があるところを選ぶようにしましょう。 


 また、本体価格と工事費用で予算を超えてしまった場合は、複数の業者から相見積もりをとって、もっとも安い金額を提示してきたところを選ぶと、金額を抑えられます。 


 BYD横浜中央店では、一度の充電で長い航続距離を誇る『BYD SEAL』をはじめとする、数多くの電気自動車を販売しています。 

試乗体験もできるので、気になった方はぜひお気軽にお問い合わせください。 


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